Christian Astrology P152〜
次のチャートを用いて、前述した判断を詳しく解説していきましょう
訳 : ほ う じ 茶

チャート出力 StarGazer for Windows by Delphi

ホラリーチャート 1638.7.19 23:45 ロンドン


1, 探し人は実家に戻ってくるか?
2, 突然のハプニングは良い事?それとも悪い事?
3, 質問者は身体のどこにほくろや傷を持っているか?
4, 消息不明の人物の安否について


その4 「行方不明者の安否を先のチャートにより解読します。」

前述のチャートを、不在者の安否を尋ねられているものとして観ていきましょう。
アセンダント天秤、木星在室、金星と月が行方不明者の象徴星となります。
アセンダントサインが彼の外見を明らかにします。木星は顔立ち(comely)を与えます。金星と木星は彼の状態を告げます。
月とアセンダントロードは8室にある惑星とコンジャンクションしておらず、8室もしくは6室のロードとのアスペクトや不吉な光からも逃れられており、8室ロードとオポジションの位置にもありません。

8室ロードからアセンダントロードへの光のトランスレ−ションもありません。アセンダントに8室のロード在、これも違いますね、逆に吉星がある位です。月もしくはアセンダントのロードが4室在、もちろんNOです。私はそれ故当事者は無事で元気であると断言できます。しかしアセンダントロードの金星は2室6室のロードを兼ねる火星とのオポジションを通過後、まだそんなに経っていません。彼は最近までお金に困っていただろうと読みます。また高熱が発生しやすい状態にあったようです。が、アセンダント内の木星と金星とのトラインにより、木星が暗示する人もしくは薬によって彼は助けられます。
11室ロードの水星はASC内木星にスクエア接近しておりますが、共にロングアセンションのサインにありますのでこれはトラインとみなされます。よって私は質問者が質問日から10週後に当事者の情報を入手すると占断します。なぜなら水星は木星とのスクエアアスペクトまで10degr.あるからです。もし当事者がそう遠くない距離にいると分かっているなら、両サインがムーバブルである関係上、10日以内に知らせが届くだろうと告げるでしょう。

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感想ノート

ここが一番難しい。まだ僕にも全然掴めていません。リリーは行方不明者の安否を問うにはアセンダントとアセンダントロード、1室在惑星、月を使えと言っているのです。
これらは基本的に質問者に与えられる象徴として用いられますが、リリーは質問者と被質問者が一体となる場合もあると言っているようなのです。彼は前章の「行方不明者の生死」項において、一般的に行方不明者の安否についての質問であり質問者が被質問者と縁故関係がない場合との注釈つきですが、上記3つが被質問者の象徴として採用されると述べています。
その前の項では7室を家族のように親しい他人を表すと述べていますが、この部屋に当てはまらず親でも兄弟でも親戚縁者でも友人でもない。つまりどこの部屋の象徴にもなりきれないけれども、消息を絶ってしまったある人の安否がとても気遣われる場合に、アセンダントとそのロード、月を使えと言っている様なのです。ガドブリーがこの意見に賛成しています。コーレイはやや首を傾げがちに、控えめにこの意見を受け入れるとしています。リー・レーマンの近著でこの件について特にページを割いて彼女なりの考えを述べていますが、分かりやすく深い考察だと思います。

関係性をひたすら追いかけている僕のレベルでは、まだなかなか使いづらい高等技術のように感じます。でも何のご縁も関係性もないけれど、なぜか気になる人というのは誰にでもいらっしゃるように思えますので、そういう人の安否を観る場合に1室が使えるかどうか、今後の実践でぜひ試していきたい技法です。

質問者と被質問者のある質問を通じた一体化は、相当切迫した状況下でなければ、なかなか生まれないのではないかな、とは思います。

最後にロングアセンション内にある惑星同士のスクエアは、トラインとみなされるとの記述があります。これはCAの他の章でも使用されている証明ですが、僕自身の浅学の為か他の研究家による同様の主張を未だ目にした事がありません。