P162〜 航行中の船舶について |
訳 : ほ う じ 茶 |
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1, | 私の船は無事か。それとも沈んだか | |
→ | 2, | 船はどこの海上をたゆたっており、いつ新しい知らせが届けられるか |
3, | 別の船の例 |
これより次の事情を考えてみます。月はフィクスドサイン、11室に位置。牡牛は南のサイン、チャートの四半径は東だが、やや南より。南サインの山羊、西のアングル在水星にアプライのトライン。以上の項目は私にこう判断させました。船はロンドンから南西の方角、領海の沿岸付近、アイルランドとウェールズに挟まれた海峡付近におり、更にチャートを立てたまさにその時船はどこかの港に停泊中だったはずです。なぜなら月は牡牛にあってフィクスド、慰安と息抜きの室11室在であるからです。船は欠損箇所の修繕の為その港を訪れた模様です。(後に船は西方面の港にいたことが確認されました)
月が水星太陽とアプライのトライン、太陽水星側はアングルにあり、3星ともに快速で進んでおり、後数分で正確なトラインを作ります。よって私は近々船発見の吉報を確実に受け取るだろうと観ました。シグニフィケイター同士のアスペクトが近接しており、その日の夜か、一両日以内と告げました。(これは当たりました)
さらに考慮しなくてはならない点。フォルトゥーナは火星に支配されており、月がアプライトラインしている水星は火星とハウス、イグザルを交換するミューチュアル・リセプションを保持、この配置に商人のビジネス運の強さを感じます。また月も2室ロードである太陽との間に作られる強力なアスペクトにより、財政面において商人の蓄えはふくらみ、この冒険による損失は皆無と思われます。更に木星は獅子の9度にアンティションを持っており、そこは2室カスプに近い位置です。また火星のアンティションはASCのすぐ下辺りにぴったりくっつきます。そこで火星は11室のロードでありフォルトゥーナのディスポジターであり、木星は10室のロードですので取引と通商関係は安全を保障されます。
他にも通常月が逆行惑星との良いアスペクトにアプライだった場合、予想範囲内での最も早い展開で結果がもたらされます。そして一般的にもし月が吉星にアプライなら、もしくは他の惑星でも吉角接近なら、アングル内の惑星ならなおさら、物事の顛末は非常に希望がもてるものとなる場合が殆どです。
凶星の存在からASCが完全にフリーであるなら、これは吉祥といえます。地平線上にあるASCL、月、そのディスポジター、は吉祥です。ASCLが10室、11室、9室のいずれかにあるのは良い兆候。ASCLが木星もしくは11室ロードと吉角なのは良い雰囲気です。
感想ノート
この項では、「船はどこにいて、安否情報はいつもたらされるか」について答えています。リリーが見ているのは、アセンダントのレディ月と月が最初にアプライアスペクトしようとしている水星、この二つです。まず月が位置している牡牛サインと11室が暗示する方角を出し、さらに水星がある山羊サインと7室が暗示する方角を出し、総合して船のいる方角を確定しています。月の位置を見るだけでは西方面の暗示を拾えそうにないですが、水星に近接している事により、水星の位置取りから西を読み取ったのは、リリーが実践から編み出した技術なのでしょう。 さらに月はフィクスド=固定サインにあって月をイグザルト(高揚)するサインにあり、保護・慰安・救援の室である11室にあることから、船は動いていない+保護されている、の連想から港に停泊し、船の破損箇所の修理をしているだろう、と読んだと思われます。 連絡が来る時期については、月、水星、太陽の3星ともslow(鈍行)ではなくswift(快速)で進行しているため、しかもアスペクト接近の間隔が狭まっているため、『すぐ』に連絡が来るだろうと観ました。物事が迅速に進むために、惑星の進行スピードの速さは重要な要素のようです。
他に 最後に、懸案がよりスムースに進む証明、希望通りに事が運ぶ証明など重要ないくつかを紹介しています。 |