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 ■古代 占星術は 誕生日が分からなくても、占えました。

■第11ハウス

    --ここは木星の神殿なるぞ! 確信を持って崇拝すべし--
   マニリウス アストロノミカ 2章 5-893節

   11ハウス 木星が「JOY」の神殿です。
批判の対象となる現代占星学は、説明のためにこそ役立ちます。水瓶に対応するから天王星、副支配星が土星。とんでもない、間違いです。

   11ハウスのどこに土星の性質があるのでしょう。どこに天王星の性質が潜むのでしょうか? 古代の英智から拡がっていく解釈からは、まったく伺うことも、想像することさえできません。他のハウスの説明でも述べてきたように、ハウスとサインを順番に番号に従って当てはめていったことからくる、とんでもない間違いが、11ハウスでその極みに達します。マニリウスが詩で述べているように、ここは太古から木星の住みか、大きな幸運の宿るハウスです。

   太陽と月の受け持つ、というのは下記のような順番の事です。各惑星はサインから導き出されて受け持っているわけではなく、カルディアン・オーダーと呼ばれる順に当てはめられていました。《カルディアン・オーダー  土星→木星→火星→太陽→金星→水星→月→土星→・・・と並んでいく順番のこと。「たい・きん・すい・げつ・どん・もく・か〜」と覚えている》
 
     10  9 ハウス
   火星   木星
  11       8 ハウス
  太陽      土星
 12         7 ハウス   ↑
 金星         月    太陽の受け持ち半球
――――――――――――――  ――――――――――
 土星        水星   月の受け持ち半球
 1         6 ハウス   ↓
  木星      金星
  2       5 ハウス
   火星    太陽
     3  4 ハウス

 
   他の要素を含ませて考えたとしても、時代の変遷が11ハウスの副支配星を土星にするには無理があります。たった一つの方法がハウスとサインを番号順に並べるという方法です。

   ハウスの理論の背景にあるしっかりした骨組みを理解すれば、占星術は今より数倍楽しくなります。

   特にこの「JOY」という概念は、現代占星学からそっくりそぎ落とされてしまっています。マニリウスのアストロノミカに現れるこの概念は、多少変化していますが、考え方が占星学的にすり替えられたわけではありません。マニリウスは4ハウスに土星を、10ハウスに金星をノミネートしていました。現在、4ハウスに「JOY」はなく、土星は12ハウスの「JOY」へ、10ハウスには「JOY」として当てはめられている惑星がなくなり、金星は夜の部分の方が良いだろうということで、5ハウスの「JOY」へと移動させられています。ノミネートに終わったわけです。由縁は、10ハウスを結婚のハウスとしていたことにあります。

   9ハウスが「神」のハウスで、11ハウスが「神の精神」のハウスです。アセンダントから60度の角度であること、9ハウスから同じく60度の角度であること。はっきりモノが見える部分であると言えます。

   少し自論で申し訳有りませんが、古代の英智の究極が「英智・智慧」そのものであるとしたなら、モノが見える、理解できる、判断できる、知り得るということは、神の精神そのものだと思いませんか。

   その知ることができるという理由で、現代占星学はここへストレートに占星学を当てはめた視点は良いと思いますが、多分翻訳の間違いが英語圏でも起こったのかなと思います。expectation を予期する、占う・・・。しかし、占星学は9ハウスです。この expectation は単純に「期待」と訳した方が適切で、古代の11ハウスの意味に近付きます。神の英智とはやっぱり隔たりがあります。理論や考察がないといけませんし、哲学や思想の一部にすぎません。しかし、11ハウスの神の精神、スピリットといった場合には、もっと直感的な英智、般若の智慧に近いモノかなと思ったりします。でも、やっぱり、占星術に直感を持ち込むのは危険です。

   11ハウスはエレベートしていく最初の部分として認識されます。頂点を目指して意気盛んに、心の中にふつふつとやる気のわき上がる状態です。希望です。それを後押ししてくれる友人です。友人だけではなく、親身になって応援してくれる人をも表します。志、支援する人、もちろんハッピーなハウスです。土星や天王星の意味のかけらもありません。なんてったてアセンダントから60度、神の部屋から60度なんですから。

   とにかく、全天で最も幸運なハウスとして存在しています。10ハウスよりも!頂上に向かって進むときのあの期待感、胸躍る気分。ゴールが眼前にあるというのはそれだけで人間の気持ちを鼓舞します。頂点に達っしてしまえば、降りるだけ。その他、このハウスに込められ、含ませられた意味は、楽観主義、自由、JOY、信頼、信用、幸福、友情、好ましい支援等です。

   ホラリーでは、質問者が話したがらない希望が叶うかどうかを表しもするとされています。11ハウスは、ホラリー全体の中でも幸運を支配する部屋と言われています。11ハウスだけをまず見て、良いか悪いか、ざ〜っと、目を通すことで傾向が分かることもあります。しかし、充分な考察が必要です。

   ここは普通友人と、友情について。そして、希望、信頼、称賛か非難か。友人の忠義や裏切りをあらわします。

   水瓶のサインが対応し、太陽がハウスの星です。「木星」がもっともこのハウスで役割をはたします。サクシーデント。第11室は、第7室や第4室と同じくらい、力強い部屋です。


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 What's the house?

現代占星術で使われているハウスの概念は、ある時点から欠陥が増えていきました。
 どこが、どう違うのか、異論を恐れず書き記します。

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