月記 バックナンバー


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あけおめことよろ  2005/1/18 Tue.
というのはいいとして…

ふと、電車の中で考えていた。
サインのミューチャルレセプションが起こっていて、いわゆる「お互いが相手を見ている」という話だとして…。それって、たいていどころか、ほぼ、デトリメントのミューチャルレセプションにもなる。でもって、さらに、それらが好ましいアスペクトを形成することはない。(多分、ないと思うんだよなぁ、後日検証。)としたら、例えば、お互いがミューチャルレセプションで(コンジャンクションがあり得ないことはすぐにもわかりそうだけど)アプライでトラインなんてあり得ないわけで。

ここに、深遠なるテーマを求めるのか(笑)、臭いと思うのか、それは人それぞれか?

そして、ミューチャルレセプションした時に、他のディグニティを持つことがあるのか、という点も気になってきた。これは、もちろん、持つこともあるわけで。このあたり、少し整理してみたいなぁ。(このサイトの中にある almuten の計算表みたいに
。 )

結局、確率の話に持っていくつもりもなく、とりあえず、起こりうることの「整理」を。


StarGazerはすばらしい  2005/1/21 Fri.
思いついたように書いてなんだけれど…

以前から思っていた、StarGazerに関すること。

これを有償ソフトと思っている人がいるのには呆れた。シェアウェアでもなく、その使用条件に同意すれば、無料で使える素晴らしいソフトということだ。同意しなくたって、使うこと自体はできる(ソフトウェア的にロックをかけているわけではないという意味)もので、フリーソフトと呼べる分野に入る。

フリーったって、「好きにしていいよ」ではなくて、「自分の意図する使い方に限っては、自由な使用を認めるよ」という意味で、作者の秋津氏の考えるものに反することでない限り自由に使える。その秋津氏の言うことについても、厳しい規制とは思えず、当然の範囲だ。これほど高機能のソフトウェアが無償で提供されること自体が賞賛されるべきことで、気に入らないなら使わなければいいだけのことだと思う。秋津氏に「みなさま使ってください」と言われた人なんているんだろうか?

このあたりの誤解が多いことは、嘆かわしいというか、呆れてしまう。


Windowsの使い方やパソコンの使い方のレベルでの質問やトラブルが秋津氏のサイトに書かれている。とにかく、お稽古事をするなら、その道具の使い方くらい自分で覚えろよ、と。自分がわからないなら、わかる人に、「それなりの礼」を尽くして、教えて「頂く」ことで解決すればいいと思う。
Astrologer.JP についてもそうだ。以前は、自分がわからないことについて一方的な質問やクレームが来た。気質計算について、P.O.F. の位置が違っているんじゃないかという人が数人いた。違うと思うなら使わなきゃいいだろ、と。でも、あえて「バグじゃないですか?」という好意の連絡かも知れない。(そう思えたのは1通しかなかったけれど。)言うなら言うで、礼儀くらい考えろよと思う。昼と夜の計算方法を変える人たちもいるんですよ、ということをメールすると、何でだ、どういう計算だということを聞いてくる。それに答える義務はないと思うんだけれど、違うんだろうか? 理由は、単に「そういうものだから」というものだってあるわけで。
「アセンダントが重要って、なぜ?」「だから、その東の地平線を重視する理由は何?」「高い山の頂上で産まれたらどう?」「それとも、日の出の時間に日がささない盆地や東に高い山を持つ地域で産まれたら話は変わる?」
そういうもんでしょ? 占星術なんて。考え方はいろいろあると思う。月だったりすれば、視差の問題も出てくる。なんにしても、まぁ、「コレが前提」というものを土台にしなければ成り立たないわけだ。その土台を固めるために、「なんで?」と聞きまくるのも、まぁ、いいだろう。でも、それに対して、答えがあるとは限らないし、どこからが土台かは人によって違う。

とにかく、StarGazerのサイトに聞くべきコトと、自分でなんとかすべきことがあると思うんだけれど、それの区別もできない人がいるらしい。(と、掲示板を見ていて思う。)
これはコンピュータに対してのスキルがあるかないかの問題ではないはず。


そして、頻繁にUPDATEが出る。
「フリーソフトだからバグあっても仕方ない」なんてことは思わない。フリーソフトだってバグはないに越したことはない。しかし、どんなソフトでもバグは入ってしまう。StarGazerだって、いい加減な気持ちで作っているはずはない。それは、指摘されたら秋津氏が「かなり」迅速に対応している姿を見ればわかる。あれほど真摯に、かつ、迅速に対応する作者は滅多にいない。(もちろん、それは秋津氏の「しっかりしたものを出したい」と思うプライドだと推測する。)

そのUPDATEが「多い」とか、UPDATEのやり方がわからないと批判する人がいることにも、唖然とする。ましてや、やりかたを説明しても、読んでいるとは思えないような反論で「わからない」とか「難しすぎる」という人たちがいることだ。あえて言おう、「馬鹿である」と。
占星術をやっているなら、それなりに論理思考も要求されるし、たくさんのことを筋道建てて考えているんじゃないんだろうか? わからないとか面倒くさいとか、そんな気持ちでホロスコープを眺めているわけじゃないだろう。本当に手順通りやってみてわからないと言う人たちなら、秋津氏だって、他の掲示板に参加するメンバだって、答えてくれると思う。自分がなにをやって、どういうエラーが出て、どういう状態になったというのをちゃんと報告するなら。エラーが出たとしても「エラーが出ました」じゃなくて、出たメッセージをメモするくらいのこと、しろ。
「私の今の状態を見て」とだけ言って、何がどうかも説明せず、聞きたいのは恋愛か結婚か健康か仕事かもわからず、「私の思っていることに答えてください」と言っているのと変わりない。アナタが占いをする人なら、それに答える(的確に答えられる)だろうか?
冷静に、ひとつずつ見ていけば、それほど難しい要求をしているわけではないと思う。UPDATEの数だって、迅速に対応するから多くなるだけだ。



日本の占星術史を語る上では、この StarGazer は、欠かすことができない偉大なソフトウェアだと思う。当初、NEC製のPC9800シリーズのパーソナルコンピュータで(N88ベーシック)を利用して動作するソフトウェアとして作られた。日本でのパソコン黎明期を担ったコンピュータで、それも当時としては「日本で唯一使える」とソフトウェアだった。
少し前に石川源晃氏のポケコン搭載ソフトがあったのは知っているが、とても万人に手の届く物ではなかった。そこに登場したStarGazerがなかったら、日本の占星術は何年、いや、何十年も遅れたと言っても過言ではないとさえ思う。

実は、自分が「ホロスコープを作れるソフトを開発したい」と思ってパソコンの勉強を始めた。というか、始めた直後に、StarGazerの存在を史って「これがあるなら自分で作ることなんてない」と思ってしまった。

この偉大なソフトウェアについて、もっと正確に理解されて、もっと脚光・賞賛を浴びて欲しいと思う。


占いなんて  2005/1/28 Fri.
ミューチャル・レセプションの話は、書いたら、親しい仲間内で、ちょっと話題になった。(というか、メールをもらった。)

色々な人が、それなりの考えを持っていることがわかるし、なんというか、「みんな、やっぱりそういうこと、考えるよね!」という感じでおもしろい。

占星術を「確率」で調べようとか、達観して語ろうということではない。もちろん、メールをくれた親しい人たちはそれをわかっていてくれている。すごく難しくて、ある意味では中途半端なこと。「なんで?」というのを考えることじゃないかと思う。


占星術(占い)は、なんで当たるのか?

誰でも一度は考えることで、その結果、「そういうものだ」と割り切って頭から信じてもいいし、科学的に理由を見付けようとしてもいい。それはそれぞれの人のポリシーだから。ただ、自分が納得して、「これだ!」と思えるものに出会えていない。心理占星術の言うことが一番シックリくるけれど、(いいとか悪いではなくて、個人的な偏見として)心理とつくものを好きになれない。やっている人の多く(「全て」ではない!)が、あまりにうっとうしく、押しつけがましく、ズバズバと人の心に踏み込んでくる。いやいや、違うでしょ? 「あなたの行動は投影だ」とか「子供の頃のトラウマだろう」とか、そりゃもう、勝手なことを言ってくれちゃう人はたくさんいる。心理占星術だけじゃなくて、占いそのものが、「勝手に占っちゃう」ものじゃないでしょ? 人には知らなくていいこと、知らないほうがいいことだってたくさんあるのだし、ましてや、「だからなんなの?」と聞き返されるような言葉を吐きかけるのは、攻撃しているのとかわらないと思う。

「当てることが占いじゃない」とは、思うものの、じゃぁ、当たらなくていいのかと言われるとそうでもないし、「誰にでも当たるようなこと」を言われても困るし。

占いやっているという人に「あなた、占いを信じていますか?」と問いかけてみたいよ。そこで「はい」と言うか色々考えて「はい」と言う人でなければ、占いなんてやって欲しくはない。
だけど、「あなたは、占いが完全なもので、占いは100%当たると思いますか?」という問には、悩んで欲しいと思う。きっと、占いは完全で、100%当たる。だけど、今、それが自分の目の前にない。だから、占いは100%当たる物だけれど、その完全な法則が今は手に出来ていない。そういう「想い」が欲しいということで。
そして、「占いにまったく疑問を持っていませんか?」という質問に付いては…。これは「ノー」で、「疑問を持っていて欲しい」と思う。いや、矛盾する。占いをやる以上、疑問なんて持っていたらおかしいわけだけれど、それはそれ。「占いをする時」には100%信じるべきだけれど、少し離れた時には、疑問を持って欲しいと思う。


そして、なんか、おっかないよなーと思うのは…

自分が見てきたホロスコープでは…

火星のディグニティの高い女性は、30歳頃まで「自分のやりたいこと」などがよくわからず試行錯誤したり、自分の気持ちの向ける先がわからずに自身をコントロールしきれない、という人が多かった。そして、男女ともの、なにかポテンシャルの高い能力を持っていた。

シナストリを作った時に、片方の水星に、もう片方の土星がスクエアやオポになっていると、学歴や相手の頭の良さに対してコンプレックスを感じている。

シナストリを作った時に、片方の太陽に、もう片方の金星がトライン(やセクスタイル)していると、金星の側の人が太陽の側の人に「片思い」状態になりやすい。金星の側はひたすら惹かれ、太陽の側はまんざらでなくとも「恋人」として受け入れない。

こんなことを書いたとする。これが100年後とか200年後に「普通に信じられていた法則」なんて思われたら、おっかないよなー。(笑) 自分にとっては、かなり真実であっても、全てのケースで当てはまらないだろうし、他の人が占った経験でも同じことを感じているかなんてわからないわけだし。



色々と、「なんで?」を考えることは大切だと思いつつ、まぁ、肩の力を抜いて。(笑)

ホラリーチャートで「恋愛の成就」を示すものは、あまり多くない。そんなメールもあった。もちろん、そういうもんだと思う。
そして、占いを頼む、占いに頼る、その時点で「厳しい状況」なわけでしょう? 順風漫歩、うまく行っていたら、占いなんて気にすることもないはずだから。


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Akiary v.0.42